こんにちは!シンクスクール事務局です!
本日は樹木医の崎川哲一さんをお招きし、授業を行いました!
崎川さんはなんと、25歳最年少で樹木医になられたそう。
「森のピタゴラス」とは、次代を担う子どもたちがこれからどんな課題に直面しても 失敗を恐れず、あきらめず、何度も繰り返し挑戦して、立ち向かってほしいという想いを込めて作られた木製知育玩具です。多くの児童館にもこの玩具があるそうです。
まずはこの森のピタゴラスを使って遊んでいきました!
ルールは面白いコースを作ること!30分の時間を設け、より面白い木のコースを作れるか競います!
木の小さな棒を穴に刺し、木の板を乗せてビー玉を転がします。
組み立てるためのポイントを崎川さんがレクチャーしてくださいました!
①まずは、やってみよう
②「なんか、うまくいかない」と考える
③「なんでだろう?」と考える
④修正して、再チャレンジ!
確かに、最初からうまくいく人は少ないですよね。まずはチャレンジ!これが重要ですね。
さて、コース作りに入りましたが・・・
それがなかなか難しいらしく、どう木の棒をさしてビー玉を転がりやすいルートを作るのか?どういう傾斜で、どう下部にビー玉を落としていくのか?
チャレンジしながら考えていきます。
ちなみに傾斜は3点の棒で支えると安定するようです。
下は使用する木の板と、ねじりがついた小さな木の棒です。
2人ずつで2チームに分かれ作業をしましたがみんな苦戦!
どうしたらビー玉がうまく転がるのか、どんな面白いルートを作れるのか考えます。
ちなみに大人の方が森のピタゴラスで遊ぶと苦戦するそうです。なぜなら先にコースを作って、ビー玉が転がらなかった、となるからだそう。子どもの考え方の柔軟性はすごいですよね。
30分真剣に取り組み、なんとか完成!
2チーム結果発表をしました。
何やら不思議な形を作った男子チーム。
男子チームはビー玉を転がすのに2〜3回失敗そして成功!
女子チームは一発で成功でした!
ビー玉を転がしている最中は事務局一同「おー!」という声が笑
楽しかった〜という声と、集中しすぎて疲れた〜という声も。
どちらも面白いコースでした!
次は木のお医者さん、樹木医ってなんだろう?というお話です。
現在の生き物は昔、形や性質を変え「たまたま」上手くいき生き残ったものたちです。進化ですね。
特に、樹木は動けない生き物だからこそ、そこの環境や過去の経験を良く表しているそう。
例えば、イチイの木。周りの樹木は緑色なのに、イチイの木だけ赤いのはなぜだろう?
桜の樹が並んでいて、周りの木はざらざらしているのに、内数本だけツルツルしているのはなぜだろう?
元気な木のはずなのに、幹に傷がついているのはなぜだろう?
次々出るなぜ?に崎川さんが解説していきます。
樹木医の仕事は、「樹木の形を読み解いて、今どんな状態なのか、どうしてそうなったのかを考えて、伝えて、処置する」のがお仕事だとおっしゃっていました。
樹木医は町中・さまざまな施設等のお医者さんなんですね。
ちなみに、森のピタゴラスに特徴があるそう。
組み立てるのに使用している木はなんと6種類!
箱の左側に入っている木ですね。
針葉樹の①トド松 ②カラ松
広葉樹の③白樺 ④ヤチダモ ⑤くるみ ⑥どんぐり
木の色が違うなぁとは思っていましたが、まさかこんなに種類があるとは!
色だけでなく、硬さも違うようです。
そこでまた、色は?重さは?手触りは?なぜそうなった?と疑問が湧いてきます。
樹木医さんだからこそ湧いてくる疑問もあるでしょうし、樹木がこんなに奥深いものだとは・・・
樹木について学んだところで、道庁の樹木を見に探索に行きました!
子どもたちはお外にワクワクです。
崎川さんは、特殊な形状をした樹木について解説してくださいました。
斜めに生えている木、ぐにゃりと曲がっている木、地面から出ている根・・・
ちなみに昔は、穴が空いている木の穴の部分にコンクリートを入れていたようです。
これでは朽ちてしまうから今はやらないと崎川さん。
切られていて穴が空いていたり、白いものが付いている木はカビのせいらしいです。
カビに対処法はないようです、悲しいですね・・・
ここで、崎川さんから「この空間の中で一番大きな葉の樹木を見つけてきてください」とのご指示が!
みんな散策しますが、大きい葉は見つからず・・・
そこで正解を教えていただきました!それが下の写真の葉です!
見た目は大きくないように見えますよね。
でも実は、この植物はくるみで、「複葉」のようです!
複葉とは、葉が複数の部分に分かれている葉のことです。一塊で1枚の葉だとは驚きました。
ちなみに、くるみが生えている理由は、近くにくるみの木があるから。そこからタネが落ちて生えてきたんですね。
下の崎川さんが持っている部分が複葉、1つの葉です。
崎川さんは最後に、「仕事も遊びもとにかくやってみる!ということが大事!」と仰っていただきました。子どもたちも事務局一同も、この言葉を大事にしていきたい所存です。
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